ヘキサダイヤグラムと設定値の説明
ヘキサダイヤグラムについて
ヘキサダイヤグラムは、水質を図化し、水質パターンを把握するためにしばしば用いられる。
ヘキサダイヤグラムは、「形」と「大きさ」が重要で、形と大きさが同じものは、同じ水質を示していると大まかには判断できる。
また、形が同じで大きさが異なるものは、水質パターンは似ているが総溶存濃度が違うことを示している。
なお、正規化された値で書かれたヘキサダイヤグラムは「大きさ」の情報、つまり、「総溶存濃度」の情報は失われているので注意が必要。
ヘキサダイヤグラムについての説明は、日本地下水学会が公開している資料「水質に関する説明(pdfファイル)」が詳しい。
設定値について
- 単位
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ヘキサダイヤグラム作図に用いる値の単位の指定。
「ミリグラム当量 (meq/L)」は、一般的にヘキサダイヤグラムで使われる単位。温泉分析書に記載されている「ミリバル」と同じ。ミリグラム当量とミリバルについては、別府温泉地球博物館のホームページに解説がある。
「正規化された値」は、最大値で各イオンの値を割ったもの。最大値を持つイオンの値が「1」になる。
「正規化された値」が示すヘキサダイヤグラムは、その大きさに意味は無く、水質の型の情報のみを示している。
- 観測年
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作図に用いるデータを観測した年の指定。
「2016年」は2016年11月13日、「2017年」は2017年11月18日、に行った一斉調査の時のデータ。
- イオンの並べ方
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ヘキサダイヤグラムのイオンの並びの指定。
「一般的な並び」は、ヘキサダイヤグラムでよく使われているイオンの並び順で、左に上からNa+K・Ca・Mg、右に上からCl・HCO3・SO4の順にイオンを並べている。
「温泉分析書の並び」は、温泉分析書に記載されているイオンの並び順で、左の上からNa+K・Mg・Ca、右の上からCl・SO4・HCO3の順にイオンを並べている。
- ポリゴンの大きさ
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ヘキサダイヤグラムの大きさの指定。xSが最小、Lが最大。
- ポリゴンの色
- ヘキサダイヤグラムを塗りつぶす色の指定。
「泉質の型による分類」は、陽イオンと陰イオン、それぞれ最も大きい値のイオンを使って分類。例えば「Na+K - Cl」型は、陽イオンはNa+Kが、陰イオンはClが多いことを示している。
「泉温による分類」は、源泉温度の値で色分け。色の濃い方が高い温度を示している。
「色無し(白)」は、色分けせずに白いヘキサダイヤグラムになる。